

セルゲイ・エイゼンシテイン監督のお墓参りをした時の写真です。私がモスクワ国際映画祭に招かれた際に、ご挨拶に伺いました。~エイゼンシテインさん。あなたがモンタージュ論を発案してくださったおかげで、その後の映画が花開きました。心からの感謝を捧げます。
This is a photograph when I did a visit to a grave of the movie director Sergei Eisenstein.
When I was invited to the Moscow International Film Festival, I visited his grave.
~To Mr. Sergei Eisenstein. The later movie progressed greatly because you suggested a montage theory.
I give thanks to you heartily.

私は「映画は人間を描いてこそ、映画」という信念のもとに映画を創っております。なぜならそれは、人間というテーマは、とても深遠で、かつ滑稽で、それはそれはとても興味深く面白い皆の共通項だからです。そのため、私は、もっと人間を知りたいと思い、そういう想いで、近頃増えつつあるブログやサイト等の「映画批評」なるものも読んだりしますが・・・。
でも、そういう文面には、なかなかお目にかかれないです。ですから私は、人間についての文面を読みたいです。これって、私は当たり前のことだと思っています。我々は皆、人間なのですから。知りたいのは当然のことです。
ですから、紙媒体でも、ネット媒体でも、批評家の方々には、人間についてどんどん執筆をしていただきたいです。それをすることで、観客(読者)も批評家の方々も、勿論、我々映画人にとっても勉強になりますから。
本来、人間ならば人間としての最大の関心事は、人間を知ることだと思います。その面白さを知ることで、作品を観ることも、書くことも、話すことも、読むことも、すべて面白くなってくると思うのです。そういう形での「映画批評」をと願います。
人間を想い、人間を考え、人間を書き、我々映画人は人間の映画を創るということです。
雑誌「映画芸術」2008年・夏号より